うつ病について

うつ病の心の症状としては次のとおりです。
まず感情面では憂鬱感が主な症状です。「憂鬱」「落ち込んでいる」といった感情が、午前中にひどく午後から夕方には回復してくるといった「日内変動」という特徴があります。
意欲がなくなるというのもうつ病の症状です。今まで好きだったことに打ち込めなくなったり、新聞を読んだりテレビを見る気力がなくなる、仕事(会社)に行きたくない、何をするにもおっくうといった症状です。
その他うつ病の心の症状として、自分に自信がなくなる、自分を責めてしまう、不安になりやすい、物事の判断がにぶくなるといった症状もあります。
うつ病の体に出る症状としては、頭痛、微熱、肩こり、体がだるい、疲れやすい、食欲がない、生理不順、何を食べてもおいしくない、眠れない、朝早起き、性欲が落ちるといったものがあげられます。
うつ病の場合、初期の頃は誰も自分をうつ病とは思わないし、無理すれば普通に生活できるため、せいぜい病院に行っても内科を受診してしまいます。そして「異常がない」「原因が分からない」「気のせい」といった診断をされ、そこでまた無理をして、うつ病を悪化させてしまうという傾向があります。

うつ病は自覚が大事

うつ病で重要なことは、まずは自分がうつ病であることを認めること。そして、うつ病という病気の正しい認識も必要です。決して恥ずかしがる病気でも治らない病気でもなく、適切な治療を早期に行えば、半年から1年ほどで回復するものです。
うつ病の治療の基本は、薬物療法と十分な休息をとることです。うつ病の患者は、何らかの原因によりセロトニンとノルアドレナリンという神経伝達物質が減少しています。これらの物質によって、気分や意欲、食欲、記憶といったものが神経に伝達され、それでわたしたちの気持ちが活性化しているわけです。
うつ病の薬物療法は、セロトニンとノルアドレナリンの量の正常化を促すために使用されます。現在では副作用が少ないSSRI・SNRIというタイプの抗うつ薬が用いられています。
よくうつ病と間違われやすい病気に慢性疲労症候群があります。しかし慢性疲労症候群の場合は、6ヶ月以上続く重篤な疲労があり、リンパ節の腫大と痛み、喉の腫や渇き、免疫学的な異常がみられるなど、うつ病とは異なる症状があります。

うつ病の原因

うつ病は憂うつ感や無気力な状態が長期間回復せずに、日常生活に支障をきたすようになってしまう病気です。しかし、多くの人がこのようなうつ病の症状を気持ちの持ちようと考えてしまうようです。そして、そんなやる気の出ない状態に焦り、さらに無理をして症状を悪化させてしまいます。
うつ病はこころのガソリンが切れて元気がなくなった状態です。ガソリンが切れた状態で車を走らせ続けると車は間違いなく壊れます。うつ病も同じです。こころやからだの様々な症状はガソリンが切れているというサインです。これを無視して無理したために、からだの一部が故障してうつ病になったと考えてみてください。

うつ病のくすり

うつ病の治療には、主に「抗うつ薬」という種類のくすりが使用されます。
抗うつ薬は、うつ病で生じる脳内神経伝達物質のバランスの乱れを修正することによって、うつ病の症状を改善します。そのため、抗うつ薬を服用すると憂うつな気分や不安感などが改善されますが、それは決してくすりによって性格が変わったりするわけではありません。抗うつ薬は脳内のバランスの乱れを修正するものです。

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